2005年度SAJ公認パトロール検定理論試験問題

 

会 期  平成17年3月7日()〜9日()

会 場  第1会場  北海道・ルスツリゾート

第2会場  福島県・あだたら高原スキー場

第3会場  岐阜県・朴の木平スキー場

注意事項

  試験開始の合図があるまでは、この問題の中を見てはいけません。

  問題用紙は、P1〜P3まであります。

  解答はすべて解答用紙に記入してください。

  解答用紙は裏にも記入欄があります。

  問題用紙は持ち帰ってください。

※解答案は赤字で示しました。出題ページも赤字で示しました(事務局)

 

問1.  次の文は、スノースポーツの安全対策についてである。(  )の中にあてはまる語句を記入しなさい。(1点×1010点)

(1)     スノースポーツの事故の要因は、心身の状態、知識、態度、行動などの(人的)要因とゲレンデの状態や気象条件などの(環境)要因と大きく分けることができる。10R

(2)     スノースポーツを楽しむ人の安全能力とは、何が事故発生に結びつくかを判断できる(予知)能力と事故発生に結びつくと思われる要因・要素を取り除いたり、改善したり回避したりする(対処)能力の統合されたものである。11L

(3)     最近のスキー場における傷害調査によると、スノーボードの受傷率はスキーの受傷率の約()倍になっている。スノーボードのケガの部位で最も多いのは()で、次に手首である。12R15

(4)     カービングスキーで最も多いケガの部位は()で、ショートファンスキーで最も多いケガの部位は(足首)である。1415

(5)     SAJ安全のマナー『見えたら注意、まず(停止)。標識の先に何かある』『まず上でスキーを(クロス)。パトロールに渡す事故現場』18L19R

 

問2.  次の文の(   )に最もあてはまる語句を下のA〜Jから選びなさい。(2点×510点)

(1)   スキー用具のS−B−Bシステムとは、スキー板とバインディングの固定、(E:ブーツ)とバインディングの固定、バインディングの適正な(I:開放値)、などの基準を示すシステムである。31R

(2)   スキー事故の主な原因は、「スピードの出し過ぎ」、「不適切な(C:コース)選択」によるスキーヤー自身のコントロールの喪失である。37R

(3)   パトロール活動における巡視では、スキー場に設置されている標識、ネット、マットやロープは(D:積雪面)上の適当な高さに設置されているかを確認することが大切である。39L

(4)   パトロールは他のスキーヤーの迷惑を及ぼすような行為、滑走禁止区域を滑走するなどの危険行為に対する規制や指導を行うことも時には必要である。他人の行動に介入する時は慎重に(G:言葉)を選ばなければならない。40L

 

A 設置位置  B 固定力  C コース  D 積雪面  E ブーツ

F 合流地点  G 言葉  H 態度  I 解放値  J リーシュコード

 

問3.  次の文は、搬送のスキー技術についてである。(   )の中に当てはまる語句を記入しなさい。(2点×510点)

 

(1)   プルークポジションでのスピードコントロールは(角付けを)強めるよりも、(テール)を押し開くほうが、雪面への強い(抵抗力)を得ることができる。44L

(2)   急斜面を真下に向かって搬送する場合、横すべりの切り換えは(踏みけり)による上下運動操作をすると、荷重のかかったボートに引かれて、操者は(ボートの中心)より離れてしまいコントロールできない。46L

 

問4  リフト利用者の注意義務として、次の文の(   )に最も当てはまる語句を下のA〜Jから選びなさい

2点×510点)

(1)   リフト乗車にしてスノーボーダーは、流れを止めつけ(:ハイバック)をたたんでから乗車する。97R

(2)   リフト乗車に際してリュックなどは膝に乗せ、衣類などの(:ひも)にも注意する。97R

(3)   リフト利用者の行動は、自身と他の利用者全員の安全に直接関わっており、安全に対して(:責任)がある。97L

(4)   リフトより降車できなかった場合は、椅子に(:すわったままの)状態で係員の指示を待つ。97R

(5)   気象条件が関与する停止の場合、索道からの救助に際して旅客は、恐怖心や寒冷の影響で(:ショック)に陥っている場合もあるので、パトロールは保温のための器材を多めに準備することが必要である。98R(正しくは「症状」が必要です:事務局注)

 

A ひも   B 義務   C すわったままの   D チャック   E ハイバック   F 責任  G 狂乱状態   H 立ち上がった   I リーシュコード  J ショック

 

問5.  雪上救急法について、次の問い答えなさい。(2点×1020点)

(1)   救急法を実施するとき、最初に行うべきことは何か。?・78R

(2)   「関節が外力を受けて生理的運動範囲を越えて過度の運動を強制された場合の関節の損傷状態をいい、主たる損傷は靱帯、関節包、皮下組織であり、骨折・脱臼・腱断裂を除く」と定義されている外傷の種類は何か。捻挫・80L

(3)   骨折のとき起きることがある全身状態とはどのような症状か。ショック症状・80R

(4)   「何らかの原因による身体全体の血液循環の不全になった状態」を何というか。ショック症状・81R

(5)   救急救命措置(ABC措置)のCとは日本語で何を意味するか。心臓マッサージ・83L

(6)   膝に「何かはさまったり、引っかかったりする感じ」を訴える場合は、どのような損傷を疑うべきか。半月損傷・90L

(7)   寒冷に暴露されたり、身体を濡れたままにしておくことにより、体温が奪われ正常な代謝機能が失われてしまう死亡率の高い疾患を何というか。低体温症(ハイポサーミア)・92L

(8)   スキー、スノーボードの足関節捻挫で、外くるぶし周辺と内くるぶし周辺とではどちらが多いか。外くるぶし・91L

(9)   衝突や転落による受傷などで、頭の後方や背中や腰の後方を強く痛がる場合は、どのような損傷を疑うべきか。脊椎骨折・87R

(10)               スノーボードの逆エッジ転倒で見られる特徴的な生命にかかわる危険な外傷とは何か。頭蓋内出血・93L

 

問6.  次の文は、身体の機能と構造についてである。正しいものには○、誤っているものには×を記入しなさい。(2点×510点)

(1)   長骨の中央を「骨幹」と呼び、骨の外層部は硬固な「緻密質」からなり、中心部は「髄腔」と呼んで「血液」で満たされている。×・69L

(2)   関節の内面は関節包という膜で包まれ、周囲にはこれを補強する結合組織の靭帯がある。×・70L

(3)   下腿前面には下腿伸筋群があり足関節を背屈している。○・72R

(4)   人体を循環している血液の量は、体重の1/8といわれ、この1/3を短時間で失うと失血死してしまう。×・75L

(5)   股関節を外転する筋は中殿筋である。○・72L

 

問7.  次の文はバックカントリーについてである。(   )の中にあてはまる語句を記入しなさい。(1点×1010点)

(1)   二つ玉低気圧)とは日本海側と太平洋側の両方に低気圧があって、全国的に大荒れの天候になる。その後、日本の東海上で融合し、強力な冬型の気圧配置となる。二つの低気圧の中間部に1〜2時間の(「疑似晴天」)が現れることがある。110R

(2)   斜面の積雪の張力によってできた雪の裂け目を(クラック)という。111R

(3)   日本雪氷学会による雪崩の分類では、発生形態に着目して、大きく(表層雪崩)、全層雪崩、氷雪崩の3つに分けている。112L

(4)   標高2,000m以上の山では、風の弱い日でも風速10m/秒くらいの風が常に吹いている。このようなときは、天気がよくても(「地吹雪(飛雪)」)が生じることがある。104R

(5)   2万5千分の1の地図では、標高10mごとに主曲線が引かれているが、その間隔が1mmなら、実際には25mで(10m)の高さになる。したがって傾斜は約(22°)である。106R

(6)   地図上の北と磁石の指す北とは差があり、その差を(偏差)という。107R

(7)   複数の人工衛星からの電波を利用したナビゲーションシステムを(GPS)という。108R

(8)   稜線の風下側に張り出す雪のひさしのことを(雪庇(せっぴ))という。 110L

 

問8. 次の文は、索道についてである。該当する索道の例を下のA〜Eから選びなさい。(2点×510点)96R

(1)   複線交走式普通索道:D ロープウェイ

(2)   単線自動循環式普通索道:C ゴンドラリフト

(3)   単線固定循環式特殊索道:A ペアリフト

(4)   単線自動循環式特殊索道:E クワッドリフト

(5)   単線滑走式特殊索道:B Tバーリフト

A ペアリフト  B Tバーリフト  C ゴンドラリフト D ロープウェイ

E クワッドリフト

                                                        

問9.次の文は、ロープワークについてである。あてはまる結び方の名称を日本語で記入しなさい。(2点×510点)

(1)   本結びより1回多く巻きつける結び方で、硬くて滑りやすいトラロープの結束には有効である。外科結び・61R

(2)   左右を引き止めたロープの中間に輪を作る代表的なもので、解きやすく輪が縮まないのが特徴である。ちょう結び・64R

(3)   二つの輪は同じ大きさで変化せず、輪を真下方向に引っ張るほど強度を増し、救助現場で役に立つ結び方である。腰掛け結び・64L

(4)   簡単に手早く結べ、水に濡れても解きやすいのが特徴で「結びの王様」と呼ばれるほど実用性が高く、引っ張っても輪が変化しない利点があり、固定されたフックなどの始点として使用される。もやい結び・63R

(5)   根の固定された杭や、スキー場内のポールなど、ロープの輪を上から通せる場合に使用し、スピーディーに結ぶことが可能である。巻き結び・63L