過去問出題箇所の抜粋
「日本スキー教程安全編2000年10月20日第5版発行」及び「資格検定受験者のために2002-2003年度版」から抜粋したものです。 但し、()内の西暦は出題年度を示します。
【参考】 身体の機能と構造では見慣れない漢字がたくさん出てきます。読み方は、P61の全身の主な骨、P63,
P64の人体の筋肉でほぼ理解できると思います。その中でも読み方はわかっても変換しにくいものがあります。下記のコードを使ってみてください。
腓(ヒ) JIS:6724 or S-JIS:E443 橈(トウ) JIS:5C76 or S-JIS:9EF4
P15a 事故の原因は、人的要因すなわちスキーヤー、スノーボーダー側の要因と、ゲレンデの状態や気象条件などの環境要因とに大きく分けることができます。(2001)
P15b 事故を未然に防ぐためには、まず、何が事故発生の要因、要素となるのかを学び、危険に対する予測能力を高めることが必要です。さらに、事故発生に結びつくであろうと思われるさまざまな要因、要素を取り除いたり、改善したり、回避したり、技術的にクリアしたりする対処能力が必要になります。スキーヤー、スノーボーダーの安全能力とは、これらの予測能力と対処能力の統合されたものであり、この安全能力を高めることによって、安全で楽しいスキーやスノーボードが保障されるのです。(2001)
P23 すなわち、スノーボードのケガは、スキーの場合より捻挫の割合が少なく、骨折、脱臼の割合が多いのが特徴です。(1998)
P24 スノーボードでは、バランスを崩した際、雪面に手を突いたり、腕や肩からぶつけることが多く、そのために上肢の捻挫や骨折、脱臼などが多く発生しています。(2000)
P34 危険を回避するためには、「滑る」「止まる」「曲がる」の3要素がうまく行われるように、スキーヤーの技量と用具の性能とが適合していることが大事になってきます。これが”スキーヤーが選べる安全”です。(2000)
P35a サイドカーブが深くなる(ラディウス=回転半径が小さくなる)にしたがって、ピュアカーブ・イージーカーブ・エクストリームカーブとなります。(2000)
P35b (注・スキーの性能はラディウスの大小だけでなく「フレックス」「トーション」のバランスで決定されます。ここではフレックス・トーションを同じ条件として説明します。)(2001)
P35c 回転性能と操作性を重視するエクストリーム系に近づくにしたがって短めに設計されています)(1999)
P36a この解放値の選択は、スキーヤーの経験や勘で行われるびきものではなく、現在ではISO11088によって、基準が設定されています。我が国でもこの基準をJIS
S7028によってそのまま踏襲しています(2001)
P36b S-S-Bシステムとは、アルペン用のスキー板・バインディング・ブーツのそれぞれを構成部品と見ることによって、そのトータルで安全を確保しようとするものです。(1999,2000,2001)
P42 始業時の点検 スキー場の利用開始に先立ち、スキー場全般の安全管理プログラムに基づいて、雪庇の崩落や雪崩発生など重大事故発生の危険度の高いところを優先して点検する。(1999,2001,2002)
P43a 巡視中の観察 観察に適した位置に必ず停止し、スキーヤーの滑走状況やピステの状況を確認する。また、巡視中に転倒や衝突などの現場に遭遇した場合は、無事の確認が終了するまで現場に止まり観察する。万一、異常などを発見した場合には、直ちに上司に報告し、その指示にしたがって、復元のための整備などを実施し、事故発生を未然に防止するために積極的に対処する。(1999,2001,2002)
P43b 場内秩序の維持 他のスキーヤーに危険を及ぼす行為、使用区分を無視して滑走するような行為、その他類似の迷惑行為に対して規制や指導を行う。(1999,2002)
P43c スキー安全の指導 スキー傷害事故を招く恐れのある初心者スキーヤーには、然るべきスキー指導を受けることを助言する。また、用具の破損や不備なものには安全のための適切な助言や協力を与える。(2001)
P43d 状況の広報 気象やゲレンデの状態など、環境の状況変化を把握し、放送などを通じて注意を促すことにより事故発生の予防に努める。(1999,2002)
P43e 意見の具申 事故防止のために必要と考えられる処置について気づいたことや、安全確保に関する改善などの意見について上司に提案し、適切な指示を求め『管理システム』の推進を図る。(2002)
P44a 器材の点検 所定の救護所における待機中も、緊急時の出動に備え、救急器材および搬送器具などの点検整備をしておく。(1999)
P44b スキー救急法 寒冷な雪と斜面での救急活動は、足場の確保と、適切な救急と応急手当に加えて、ショックに対する患者管理が絶対条件である。安静な運搬を経て、医師の手に渡すまでがスキー救急法である。(2001)
P44c 雪上での運搬は複数の人員で実施し、いかなる場合でも「安全確実」な方法で運搬すべきである。事故者に恐怖心や不安を抱かせるような運搬は絶対してはならない。(2001)
P50 ■スキー場のルール 滑りをコントロールする義務。 他人の滑りを妨げない義務。 他人に危害を与えない義務。 前をよく見て滑る義務。 滑り出すとき、コースへ入るときの義務。 標識や指示に従う義務。 (2000)
P51a (1)スキー スキーはもちろん、ソリやスノーボードなど雪上を滑るための器具を用いて滑降や滑走を楽しむスポーツや遊びを言うほか、パラグライダーやスノーモービルなどその他の器具や乗り物を用いたり、また、それらを用いないで行う雪上のスポーツや遊びを全て含みます。(2000,2002)
(2)スキー場 前項にいうスポーツや遊びのために設けられているコース・ゲレンデ・連絡路のほか、運輸施設・管理施設・サービス施設などの付帯施設の敷地を含んだ区域で、スキー場管理者によって指定された範囲をいいます。(2002)
(4)スキーヤー (1)にいうスポーツや遊びをするためにスキー場に入っている人の他、それ以外の目的でスキー場に入っている人を全て含みます。ただし、勤務中のスキー場職員は除きます。(2002)
(5)引率者 スキー場で、個人やグループまたは団体を、案内・指導・監督・介護する人をいいます。(2002)
(6)コース スキー場で、主にスキーをするために設けられた雪面や雪みちをいいますが、来場者のさまざまな利用のためにもうけられている、すべての雪面や雪みちを含みます。(2000,2002)
P52a 管理が行われていないような場所では、本人みずからの注意と責任で危険を避けるようにします。(2001)
P52b 禁止事項 (1)閉鎖されたコースや立入禁止の区域へ進入すること。 (2)人はもちろん、人工や自然の物体に接近して滑走すること。 (10)アルコールや薬物の影響その他の事情により、心身が正常でない状態でスキー場へ入ること。 (11)その他、他の人や自分の安全を脅かすこと。(2001)
P52c 独占行為 スキー場で、一般のスキーヤーに利用されているコースや施設を独占して使用するときは、スキー場管理者の許可を要します。(2001)
P58a 体幹:胸部(胸)、背(上背部、下背部)、腹(上腹部、中腹部、下腹部、そけい部)、骨盤(恥丘、臀部、会陰)(2001)
P58b 「下肢」は大腿の付け根から足の指先までを示し、「上肢」は肩の付け根から指先までを指す。(1999,2000)
P58c 整形外科的には、機能解剖学で考えた方が理解しやすいため、鎖骨と肩甲骨を上肢帯、上腕骨以下を自由上肢骨、仙骨・尾骨・寛骨を合わせた骨盤を下肢帯、大腿骨以下を自由下肢骨、とよんでいる。(2000,2001)
P60a 脊椎骨(椎骨) 脊椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎5個からなり、全体を「脊柱」とよぶ。(1999,2001,2002)
P60b 胸郭部 肋骨の前1/3は肋軟骨でできており、呼吸運動を助けている。(2000)
P60c 上肢帯 前方の鎖骨と後方の肩甲骨からなる。(1999)
P60d 自由上肢骨 手首の部分は8個の手根骨。(1999)
P60e 自由上肢骨 関節は、肩甲骨と上腕骨の間で肩関節、上腕骨と尺骨・橈骨の間で肘関節、尺骨・橈骨と手根骨群の間で手関節をつくる。(1999,1998)
P60f 自由下肢骨 関節は寛骨と大腿骨の間で股関節、大腿骨と頸骨の間で膝関節、頸骨・腓骨と距骨の間で狭義の足関節をつくる。(1998)
P61a 閉鎖骨折(単純骨折) 皮膚創と骨折部とが交通してないもの。(1999)
P61b 開放骨折(複雑骨折) 皮膚創と骨折部とが交通しており、骨が外界と接したり、皮膚から露出したもの。(2000,2002)
P62a 関節の構造と動き 関節包の周囲にはこれに補強する帯状または紐状の結合組織の(側副)靱帯がある。靱帯の存在部位から関節外靱帯(膝や肘の側副靱帯などのほとんどの靱帯)と、関節内靱帯(膝の前十字靱帯などの特殊な靱帯)に分ける。(2002)
P62b 捻挫(靱帯損傷) 関節に外力が加わり、関節周囲の靱帯・関節包などを伸ばしたり断裂したもので、関節を構成する相互の骨の関係は正常な位置にある。(2000)
P62c 捻挫の重傷度は3度に分ける。 第1度(軽症)は損傷靱帯部の圧痛のみで、腫脹や不安定性はなく、靱帯を少し伸ばしただけと考えられる。第2度(中等症)では圧痛と腫脹がみられるが不安定性はなく、靱帯の部分損傷による内出血と考えられる。第3度(重症)では、圧痛、腫脹と関節不安定性が著明で、靱帯の完全断裂と考えられる。(1999,2001)
P63 骨格筋 自分の意志で収縮を調整できる随意筋で、一般に筋肉という場合はこの骨格筋を指す。(2000)
P65a 体幹部の筋 骨盤の後ろには大腿筋があり、股関節を伸展し、側方には中殿筋があり股関節を外転する。(1999)
P65b 上肢の筋 上腕前面には上腕二頭筋があり肘を屈曲し、上腕後面には上腕三頭筋があり肘を伸展する。前腕は掌側に手関節や指の屈筋群が、背側に手関節や指の伸筋群がある。(1999,2000)
P65c 下肢の主要な筋 大腿後面は膝を曲げ、股関節を伸展する大腿屈筋群があり、ハムストリングと呼ぶ。(2000)
P65d 大腿前面には膝を伸ばし、股関節を屈曲大腿伸筋群である大腿四頭筋がある。(1999,2001)
P65e 下腿後面には下腿屈筋群があり足関節を底屈する(下へ曲げる)。腓腹筋とヒラメ筋とをあわせて下腿三頭筋と呼び、合流してアキレス腱となって踵骨に付く。(2001)
P65f 末梢神経:体性神経(脳神経、脊髄神経) 自律神経(交感神経、副交感神経)(2000)
P65g 一方、胃腸の運動や心臓の運動などを調整する神経は私たちの意志とは無関係に反射的・自動的に働くので、自律神経と呼ぶ。(1999)
P65h 脳は頭蓋骨に、脊髄は椎骨に包まれているが、その中では外側から順に、硬膜、くも膜、軟膜の3層の膜に包まれる。(1999,2001)
P65i 頭部外傷で内出血が生じたときに、血腫の貯留した場所によって、硬膜と頭蓋骨の間に貯まれば硬膜外血腫、硬膜とくも膜に貯まれば硬膜下血腫と呼ぶ。(2000)
P66a 人体を循環している血液の量は、体重の1/13または8%といわれ、この1/3を短時間で失うと失血死する。(2000,2001)
P66b 上腕動脈(肘で触れる)→橈骨動脈(手首の母指側で触れる)(1999,2000)
P67a 救助者が守らなければならないこと 1.救助者自身の安全を確保すること。 2.患者の生死の判定は医師が行うこと。 3.原則として医療品の使用はしないこと。 4.患者を医師に渡すまでの応急処置のみを行い、治療行為はしない。 5.必ず患者を医師に診察させる。(2001)
P67b 一度に多数の患者が発生したときは、緊急性の高い重症者から優先して行う。(2001)
P67c 手当の基本 まず、意識、呼吸、脈拍、顔色、大出血などの生命にかかわるものを観察して調べ、「直ちに処置すべき状態か」を確認する。さらに、創、出血、骨折や打撲などの外傷や痛みの有無、部位、程度を観察する。(1998)
P68 患者の寝かせ方 患者の状態に応じて、意識のある場合には、最も安全で苦痛の少ない姿勢や体位を保つことが必要である。意識のない場合は、窒息しないように、仰臥位で頭を後ろに曲げて下顎を前につきだし、気道を確保する。自分で呼吸ができている場合は、舌がのどの奥に落ちないように、横向きか、斜め横向きとする。(2001)
P70 スキー救急法の特殊性 ・スキー場での事故という特殊性 ・スキー技術の必要性 ・患者の運搬 ・ロープワーク技術 ・二次事故防止への配慮 ・保温 ・二段がまえの救急処置(1998,1999,2000)
P71a なお、スキー場の現場では捻挫と骨折を確実に区分することが困難であり、すべての骨折と同じ救急処置を行った方が安全である。(1999,2000)
P71b また、骨の一部が折れた「ひび」も剥離骨折も立派な骨折である。(2000)
P72a 脂肪塞栓 骨の中の骨髄の脂肪が血中へ遊離して、肺や心臓の血管へつまるもの。急に呼吸困難、心停止、意識障害を生じ死亡する。心肺蘇生法をすぐに行う。(2000)
P72b 救急救命措置(ABC処置) A:Airway(気道確保) B:Breathing(人工呼吸) C:Circulation(心臓マッサージ)(1998,1999)
P74 RICE処置 R:Rest(全身と患部の安静) I:Icing(氷冷) C:Compression(圧迫) E:Elevation(高挙) F:Fixation(固定法)(1998,1999,2000)
P76 切挫創に対する3大処置 a.出血を防ぐ処置 b.感染を防ぐ処置 c.出血性ショックを防ぐ処置(1998,1999,2001)
P77 出血が多いときは、創より少し心臓側の動脈を手指で圧迫して止血する。(間接圧迫法)。創より中枢部をひもなどでしばる止血帯法は出血による死の恐れのある場合や四肢切断以外は行わない。(1998,1999)
P78 「コブができたら軽症」と思うのはまちがいで、コブは皮下組織内の血腫であり、その深部の頭蓋骨内部の状態とは別である。(1999)
P79a 脊椎は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎、5個の尾椎が上下に連なっている。(2000)
P79b 脊椎の骨折を生じるときに、この脊髄や神経根を損傷したかが重要な問題となる。これは、脳や脊髄などの中枢神経は重度の損傷を受けると、その機能の回復が極めて難しいためである。(1999)
P80 救急処置 その場で無理に整復操作(骨をもとにもどすこと)を行うと痛いので、やらないほうがよい。(1999,2000)
P82a つき指とは受傷機転を示す一般名で、医学的には捻挫、靱帯損傷、骨折、脱臼、腱断裂などを含む「指外傷」の総称である。したがって、その場で「たかがつき指」と軽く判断しないほうがよい。(1998,1999,2000)
P82b その場で(つき指を)引くことは絶対にしない。引くことで、靱帯損傷では完全断裂に、骨折では転位が強くなる。(1998)
P83a 大腿骨骨折、骨盤骨折 疼痛や内出血によりショック状態や低血圧状態となり、意識が低下することがある。この場合には、患者に毛布などを掛け温めてやる。顔が青白くなってきたら低血圧によるものと判断し、仰向けで寝かして、痛くない方の下肢をゆっくり拳上すると、その下肢に貯まっている血液が心臓に戻るので、顔色がよくなる。(1998)
P83b 膝関節外傷 スキーによる転倒では、膝の内側側副靱帯や前十字靱帯の損傷が多く、また、女性に多い。(1998)
P83c 膝靱帯損傷 下腿を前方に引き出すと「ゆるい」場合は、「前十字靱帯損傷」を疑う。(1999)
P84a 下腿骨骨折 長い副子で大腿から足部までを固定する。副子として、段ボールを利用したり、専用のエアースプリントを用いるとよい。(1999)
P84b 足関節捻挫 足を内返しによる外果周辺部の靱帯損傷が、外がえしによる内果周辺損傷の5〜10倍くらい多い。(1998)
P85a スキー場では、スキー靴を使用しているために正確な診断は困難であり、無理にスキー靴を脱がせると痛いので、とりあえずスキー靴のまま下腿から足までを副子固定し、パトロールセンターまで下山させてから、スキー靴を痛くないように脱がせて、よく観察してから救急処置をしたほうがよい。(1998,2000)
P85b 凍傷 患部は優しく扱う。こすらない。雪でこするとひどくなる。(1998)
P86a 凍傷 湯の中に患部を入れて温める。湯温は38℃〜40℃がよいといわれている。(1999)
P86b スノーボードの外傷の特徴 上肢の捻挫や骨折が多い。(1999)
P86c スノーボード外傷の中で特徴的であり、重症化しやすいので注意すべき疾患として頭蓋内出血がある。(1999)
P86d スノーボードにおける頭部外傷の危険なサインの読み取り方(主なもの5つ) @意識がない A一時的に記憶がない B受傷前後の経緯が思い出せない。 C名前や月日、スキー場、宿、友人の名前などが言えない。 D頭痛や吐き気がある。(2000,2002)
P86e スノーボードによる死亡事故の原因としてとくに問題となっている急性硬膜下血腫は専門家であっても精密な検査をしなければ正確な診断をくだせない。(1998)
P87 搬送のためのスキー技術とは、特別な技術のしくみや方法はないが、救助や作業などの状況下で、搬送にかかる負担に対応できるための条件を加えた応用のスキー技術である。(2000)
P88 サイドスライド プルークで搬送中のアキヤボートやスノーボートの方向を変える際、旋回させる方向と反対の方向に移動する必要がある。両スキーの角付けを変化させながら、プルークポジションを維持したまま左右に移動する。(2000)
P94a ボート繰法の基本 救助における運搬は、複数の人員で行わなければならない。やむおえず一人で行わなければならない場合は、絶対安全の確証が得られなければ実施してはならない。前方で操作する人と、後方で操作する人では役割に違いがある。(1998)
P94b 後方繰者 荷重を受けて制動を担当し、患者の容態を観察するなど、搬送の主導権を持つ。(1998,1999)
P98 アキアボート2人搬送 回転における操作は、前方繰者と後方繰者にタイミングのズレが必要である。後方繰者は、前方繰者の合図と動作を見て、タイミングを遅らせて回転する。 回転に際して、荷重を支えるのに不都合な体位は、プルークの状態でフォールライン方向に向かう前後である。この時期、どちらか一方が必ず荷重を支えていること。(1999,2002)
P100a 索道は、A地点からB地点まで運送するための施設であるので、鉄道と同じ公共の輸送機関として位置づけられ、鉄道事業に関する法律の規制を受けている。 したがって、建設についての「許可」、運転についての「安全輸送」、施設の「維持・管理」に関すること等は、国土交通省の指導・監督を受けて行われる。 (2000,2001)
P100c 普通索道 扉を有する閉鎖式の搬器を使用した旅客または旅客と貨物を運送する索道をいう。 特殊索道 外部に開放された座席で構成されるいす式の搬器を使用した旅客を運送する索道をいう (1999,2001)
P100d 普通索道にはロープウェイやゴンドラリフト等が、特殊索道には夏山リフトやスキーリフト等が含まれる。(2000,2002)
P103 単線固定循環式特殊索道 この方式では、搬器の乗車人員により、1人乗りをシングルリフトまたはチェアリフト、2人乗りをペアリフトまたはロマンスリフト、3人乗りをトリプルリフト、4人乗りをクワッドリフトと呼んでいる。(1999)
P105a 索道は、単線滑走式特殊索道を除き、索条に懸垂された搬器が空中を移動する。そのため、万が一運転不能となった場合には、搬器上の旅客を少しでも早く地上へおろす必要がある。 その為の対策として、単線滑走式特殊索道を除くすべての索道には、搬器下の高さに応じた救助装置が常備され、いつでも使用できる体制が整えられている。また、一部の索道には予備原動設備が設置され、日常の運転で使用する主原動機が故障等で運転不能となった場合に、予備原動設備を動作させ、低速で搬器上の旅客を停留場に収容する体制も整えられている。(2001)
P105b 索道は、停電、機械故障、気象条件等により、やむお得ず旅客を長時間搬器に乗せたまま停止することがある。そのため復旧に長時間を要する場合や復旧の見込みが立たない場合、救助装置を使用して、旅客を地表面に安全かつ迅速に救助することになる。したがって、救助装置は安全かつ迅速に救助できるものでなければならない。(2002)
P105c 救助に当たっては、索道の構造、線路下の状況や気象条件等を把握し、その場に適した救助装置を選択しなければならない。(1999)
P106 救助装置の使用方法の習熟および点検、整備 救助装置を使用する索道係員等のすべてが取り扱えるよう、日頃から救助訓練をしておくこと。また、救助装置は、つねに最良の状態で使用できるよう点検、整備しておくこと。(2000)
P108 行動計画書 山岳地帯に入る場合は、目的を問わず登山計画書を所管の警察か現地の管理事務者に提出する義務がある。(2000)
P112 天候の急変、ルートの喪失、メンバーの体調の悪化等で、行動が困難か危険と判断したとき、緊急に露営しなければならない。このことをフォースト・ビバーグという。(1998,1999,2001)
P114 実際の距離は、地図上での距離にその地図の縮尺分をかけ算してやればより。たとえば、2万5千分の1図の場合、地図上で1cmは、1cm×25,000=25,000cm、すなわち250mとなる。したがって、現地の1kmは地図上で4cmである。(2001)
P115a 地図上の北(真北)と磁石の指す北(磁北)とは差が生じ、この差を偏差という。(1999,2001)
P115b 偏差は各地域で異なり、地図には磁針方位として記されている。我が国の場合、西に約4度(沖縄)から9.5度(北海道)である。(1998)
P118a 山へ登り、高さが増すにつれて気温が下がる。気温の下がる割合は「気温の減率」といって、高度100mについておよそ0.6℃である。つまり、高さ1000mでは平地より6℃低く、2000mでは12℃低くなることになる。(1998,1999,2000,2002)
P118b 身体に感じる温度(体感温度)は風の強弱にも影響される。一般に体感温度は風速1m増すごとに1℃以上低くなるといわれている。(1998,1999,2000,2001)
P119a 地上の風は方向が一定しないが、高度が増すにつれ次第に西よりに変わり、標高2000m以上になると、日本海側では西ないし北西、太平洋側では北西ないし北の風になる。これが冬の季節風である。(2000,2002)
P119b 天気の良い風の穏やかな日には、日射の影響によって、昼は谷から山に向かって風が吹き上げ(谷風)、真夜中から夜明けにかけては、山から谷に向かって風が吹き下ろす。(山風)(2000)
P119c 濃霧に閉ざされると、自分の現在位置を見失うばかりでなく、「ホワイトアウト」といって、白一色の冬山に地形の錯覚を起こし、平衡感覚が低下することがある。(2001)
P120 降ったばかりの新雪の場合、降雪量1cmが降雨量の約1mmに換算される。したがって、降雪量10cmの新雪は、降水量10mmに相当する。(2002)
P121a 山雪型:等圧線が南北に混んで、季節風が強いときは山岳部に降雪が多い。 里雪型:等圧線が日本海で中膨らみ(袋型)になると平野部で大雪になる。 (2002)
P121b クラスト クラストとは元来、堅い外皮という意味で、そこから転じて、雪面の表皮を表す言葉となった。この雪面の表皮ができる原因と形状別に次のものがある。 (1)ウインド・クラスト(季節風の風圧による) (2)サン・クラスト(太陽の輻射熱の作用で雪面が湿潤になり、その後、寒気のため再結晶したもの) (3)レイン・クラスト(降雨により雪面が一部融け、その後、寒気のため再結晶したもの)(2001)
P125a 面発生乾雪表層雪崩 斜面上の乾いた雪が、かなり広い範囲にわたり、下層部の積雪を残しいっせいに動き出す雪崩。気温が低く、ドカ雪の最中かその直後に発生しやすい。規模は大きくなり、時には雪煙をともなうことがある。この方の雪崩でのスキーヤーの雪崩遭難事例が非常に多い。(1998,1999)
P125b 雪崩判断の諸条件 我が国の雪崩遭難は、面発生の乾燥雪による雪崩がほとんどで、そのうちでも、乾燥新雪雪崩によるものが大部分を占める。衝撃による誘発雪崩が多く、次いで降雪中の自然雪崩である。面発生雪崩は、急斜面の吹き溜まりから発生する場合が多い。(2001)
P128 危険な地帯を通過するときは「雪崩ひも」を付け、ビーコンを携帯し、スイッチを発信状態にして行動する。(1999)
P130a 結束の基本 (1)目的にあった結束の選択 (2)正確に結ぶ (3)結束後の確認(1999,2000)
P130b 結束の条件 (1)確実な結びで自然に解けない (2)簡単に早くできる (3)解くことが容易(1999,2000)
P130c 結着 ロープを物体または人体に結びつけること。(1999)
P130d 結合 ロープの両端または2本のロープをつなぐときに用いる。(2001)
P132 二重もやい結び ロープの中間に輪を作る場合や、要救助者のつり上げ、吊り下げに用いる。(2000,2001)
■受験者のために(2002-2003)
P20 「スキー場」における特殊な環境とは、「スノースポーツを楽しむ人」の日常生活の環境と比較してみる。 A.雪がある(冷たくて寒い、保温が必要) B.斜面である(足下が滑るし、安静体位が確保しにくい) C.気象変化が早い(体温の低下や視界不良などによる不安感) D.二重事故を起こす危険が大きい(周囲の人が滑っている) E.道具を身につけている(救助の妨げになり患部が見えにくい) F.衣類が厚く、露出部分が少ない(顔色や表情がわらからない) G.活動エネルギーが大きい(傷害の頻度、程度が大きい) H.運搬に特殊な道具が必要(ロープ必要、アキアボート搬送)
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